丈夫な歯は◯◯で作られる!
2022年09月5日
こんにちは。院長の野村です。
9月のおいしい食材といえば戻りガツオ。
そんなカツオの漢字、「鰹」には
「堅い(かたい)」という字が入っています。
「かたい」といえば、
世界一かたい食材を知っていますか?
その食材こそが「鰹節」です。
なんと、鉄よりもかたいそうです。
鰹節は削って調理する食材なので、
そのまま食べる方はいないかと思いますが、
かたい食べものが好き!
という方はいるかもしれません。
しかし
かたいものばかり食べていると
思わぬ事態を引き起こしてしまいます。
■「かたい食べもの」ばかりは危険?!
「かたい食べものは歯を丈夫にする」
と勘違いしてしまう方もいるかもしれませんが
実は大きな間違い。
むしろ、『かたい食べもの』ばかり食べるのは危険です。
かたい食べものばかり食べて
歯に強い力がかかり続ければ
歯がひび割れたり、
すり減ったりしてしまいます。
歯のひび割れは、腫れや強い痛みを引き起こします。
根っこにひび割れが起こると、
細菌が入り込んでしまい
最悪の場合、抜歯になる可能性があります。
かたいものを食べる際には、
ゆっくりと味わいながら
噛むように意識しましょう。
■よく噛むことが大切!
ではどうすれば
歯が丈夫になるのでしょうか?
答えは
「何度もよく噛んで食べる」
が正解です!
特に子どもはあごを鍛えることで、
骨や噛むための顔の筋肉が発達するので、
歯並びに良い影響も。
さらに!よく噛むことの効用は
あごが丈夫になるだけではありません。
噛めば噛むほど
だ液腺が刺激されるので、
たくさんの「だ液」が分泌されるようになります。
これによって、
お口の中をうるおし、
細菌が活発に働かないようにしてくれるため、
むし歯や歯周病の予防効果が期待できるのです。
その他にも、
よく噛むことで得られる効果はたくさん!
その効果をまとめた、
『ひみこのはがいーぜ』
という標語があります。
ひ:肥満予防
(満腹中枢が刺激されて食べすぎ防止)
み:味覚発達
(よく噛んで味わうことで味覚が発達)
こ:言葉の発音がはっきり
(お口周りの筋力アップで発音がきれいに)
の:脳の発達
(噛む刺激が脳細胞の働きを活発に)
は:歯の病気を防ぐ
(だ液がむし歯や歯周病を予防)
が:がんの予防
(だ液が発がん性物質を中和)
い:胃腸の働きを促す
(消化酵素が消化を助ける)
ぜ:全力投球
(噛むことは運動能力の発達にも影響を及ぼす)
よく噛まずに食事をしていると、
『ひみこのはがいーぜ』の効果も得られません。
それどころか、
あごの筋力が低下して
やわらかい食べものしか食べられなくなり、
栄養も偏ってしまうことに。
よく噛んであごを鍛えておけば、
栄養もバランスよく摂取できます。
「よく噛むこと」はお口のためだけでなく、
全身の健康にもつながる、というわけですね。
そして、健康なお口を保つには
「かたいものを食べる」のではなく、
「何度もしっかり噛む」ことが重要です。
一口で20~30回は噛むように心がけ、
丈夫で健康なお口を目指しましょう。
そよかぜ歯科医院
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